グーグルは、AIがエンジニアの生産性をどの程度向上させているかを追跡している。また、その効果を測定するための手法も開発してきた。6月6日に配信されたポッドキャスト「Lex Fridman Podcast」のエピソードで、グーグルのスンダー・ピチャイCEOは、AIがソフトウェア開発者の生産性をどのように向上させているかを詳細に調査していると語った。「私たちが慎重に測定している最も重要な指標は、AIによってグーグルのエンジニアリング速度がどれだけ向上したかということです」（ピチャイ氏）
ピチャイ氏によると、グーグルの試算で10%のエンジニアリング速度向上が確認されているという。グーグルの広報担当者はビジネスインサイダーに対し、エンジニアリング能力の向上を追跡する方法を説明。AIツールの使用によって増えたエンジニアリング能力を、週あたりの時間で測定しているという。これは要するに、AIによってエンジニアが取り戻せた時間を測っているということだ。ピチャイ氏は、10％という数値が今後も増加するかどうかについては言及しなかった。しかしピチャイ氏は、AIがより自律的に行動し意思決定を行う「エージェント的な能力」が、「次の大きな波」を生むだろうと語った。
